【新唐人2015年02月19日】中国では毎年旧正月になると、民族大移動のような帰省ラッシュが見られます。今年も例年同様、大晦日の18日にも混雑は続き、中国の交通運輸システムへの大きな試練となっています。
ここは北京郊外にある北京西駅。ただいま世界最大規模の民族大移動を経験しています。生活のために故郷を遠く離れた場所で暮らしていても、毎年旧正月になると、帰郷するのが中国の風習です。そのため、交通機関には膨大な人の波が一気に流れ込みます。データによると、昨年の正月期間中はおよそ36億人が交通機関を利用しました。
24歳の周宏偉(しゅう こうい)さんは、実家に帰る途中です。
周宏偉さん
「北京に出稼ぎに来ています。年越し以来一度も帰っていないので、年に一度の帰郷はとても大切です」
周さんは衛生用品を開発する仕事についています。他の多くの中国人同様、仕事に追われ、休みをとる暇もありません。
周宏偉さん
「普段はいつも忙しく、時間が取れるのは新年だけです。大変です」
周さんのような人が、中国には数え切れないほどいます。しかし、皆を最も悩ませるのが交通問題で、汽車の切符を買うのは簡単ではありません。座席が欲しければ、辛抱強く待つしかありません。
周宏偉さん
「私はネットで探しました。毎日毎日探しました。北京—重慶行きの切符はなかなか買えません」
やはり、自分の運を試すしかありません。
こちらの男性は妻と一緒に帰省したいと思っているのですが、チケットが一枚しかないそうです。やはり、忍耐力が必要です。
帰省中の女性
「買ったのは立ち席の切符です。時間がなかったので」
中国の交通施設の建設は拡張を続けていますが、毎年の帰省ラッシュは運輸能力の極限を超えています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2015/02/17/a1178197.html (中国語)
(翻訳/赤平 ナレーター/水田 映像編集/李)